「花粉症」や「加齢臭」の対策から「美肌」の維持まで…専門医が教える5つの【賢い入浴法】とは
セラミドは、角質細胞のすき間を埋める"うるおいの接着剤"のような存在で、これが失われると皮膚のバリア機能が低下し、乾燥やかゆみが起こりやすくなります。
②10分以上お湯に浸からない
入浴中は肌が一時的に水分を吸収するため、しっとりしたように感じます。ですが、実際には入浴後10分を過ぎると肌の水分量は急速に低下しはじめ、30分後には入浴前よりも減ってしまいます。
長く湯に浸かると皮膚の保湿成分が流れ出し、水分を保つ力が弱まるためです。すると肌のバリア機能が低下し、かゆみや炎症が起こりやすくなるのです。
③こすらず、やさしくなでるように洗う
ゴシゴシ洗いは、皮膚の皮脂などの保湿成分や角質を必要以上に落としてしまうため、乾燥とかゆみを招く原因になります。泡を使って、手のひらでそっとなでるように洗いましょう。
④湯上がり後すぐに保湿をする
湯上がり直後の肌は、角質が柔らかく、水分をたっぷり含んだ状態です。このタイミングで保湿剤をなじませれば、成分がしっかり浸透します。
「美肌」を目指すなら石けんは2~3日に1回
「石けんで体を洗うのは2~3日に1回で十分です」。講演会でこうお話しすると、多くの方が驚かれます。しかし、肌を清潔に保つこと=美肌ではないのです。
肌に汚れがついたままなのはよくありませんが、洗いすぎは肌のバリア機能を低下させ、肌トラブルの原因になります。美肌になろうと、ゴシゴシ洗ったら、逆に美肌から遠ざかってしまうというわけです。
お湯に浸かると皮膚はふやけた状態になり、刺激に弱くなります。
このタイミングで石けんを使うと、皮脂や保湿成分まで洗い流されてしまい、かえって乾燥や肌荒れが起きやすくなってしまうのです。
特に高齢の方は皮脂量が少ないため、手足など乾燥しやすい部分については、石けんによる洗浄は2~3日に1回程度にとどめるのが理想的です。もちろん、ゴシゴシ洗いは避け、石けんをよく泡立てて、泡でなでるようにやさしく洗うようにしましょう。
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