認知症リスクも減! 「血圧170はお風呂に入ってもよい?」の疑問からたどり着いた【入浴】の凄い効能

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入浴による「温熱作用」が健康寿命を延ばすという(写真:mits/PIXTA)
私たち日本人が毎日当たり前のように入っているお風呂ですが、温泉療法専門医の早坂信哉氏は、入浴で得られる「温熱作用」こそが、健康寿命を延ばすカギだと指摘します。
要介護や認知症といった健康寿命を縮める要因に対して、入浴がそのリスクを軽減できるのはなぜなのでしょうか。早坂氏の著書『入浴 それは、世界一簡単な健康習慣』から一部を抜粋・編集する形で解説します。

「血圧170」は、お風呂に入ってもよいのか?

「先生、血圧が170あるのですが、お風呂に入ってもよいですか?」

25年ほど前、宮城県で地域医療に携わっていた私の元に、こんな電話がかかってきました。電話は、高齢の患者さんの入浴介助を行っていた看護職員からでした。

血圧が170mmHgということは、基準値の140mmHgを大きく上回っているので、入浴はしないでください、そのときはそう伝えて私は電話を切りました。

でも、もし血圧が140mmHgだったら安全なのか? 150mmHgだったら? いったい、血圧がいくつまでなら、お風呂に安全に入れるのか?

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