認知症リスクも減! 「血圧170はお風呂に入ってもよい?」の疑問からたどり着いた【入浴】の凄い効能

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実際、40℃前後のお湯に10分ほど浸かるだけで、深部体温は0.5〜1℃ほど上昇します。深部体温が上がることのメリットはたくさんありますが、血流がよくなり、温まった血液が手足の末端の細い血管まで行きわたり冷えが改善されます。

また、入浴で体が温まると、白血球やNK細胞と呼ばれる免疫細胞が活発に働くようになります。これらは、体内に侵入したウイルスや細菌、がん細胞などの異常細胞を退治する働きがあります。つまり、病気に対する抵抗力が高まる=免疫力が上がる、ということです。

「感染症の予防」や「肌トラブル」にも効果

ほかにも、温まって筋肉や関節の緊張がゆるむことで、肩こりや関節の痛みがやわらぐなど、体にうれしい変化が次々に表れます。では、残りの6つの作用はどのようなものでしょうか。

■静水圧作用…むくみが解消し、血行がよくなる

静水圧とは、水に浸かったときに体にかかる水の圧力のことです。この圧力が体を締めつけ、下半身にたまった血液やリンパ液を心臓へ押し戻すことで、むくみの解消や血行改善を促します。

温熱作用と静水圧作用という2つの力が同時に働くことで、血液の巡りはよりスムーズに。入浴でしか得られない相乗効果です。

■浮力作用…関節の負担が減り、リラックスできる

お湯に浸かると、体が軽く感じますよね。これは浮力によるもので、水中では体重がおよそ10分の1になります。浮力のおかげで関節や筋肉への負担がやわらぐので、体の緊張もほぐれてリラックスしやすくなります。

■清浄作用…皮膚を清潔にして、感染症や肌トラブルを防ぐ

入浴は皮膚の表面についた汚れや余分な皮脂、古くなった角質や体に有害な雑菌など、全身をくまなく洗い流せ、毛穴が開くことで普段の洗顔やシャワーでは落としきれない汚れまで、しっかり除去することができます。
皮膚を清潔に保つことは、感染症の予防や肌トラブルの軽減にもつながります。

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