認知症リスクも減! 「血圧170はお風呂に入ってもよい?」の疑問からたどり着いた【入浴】の凄い効能

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■蒸気・香り作用…鼻と喉のバリア機能を高め、細菌やウイルスに対抗する

お湯から立ちのぼる蒸気は、鼻や喉の粘膜をうるおしてくれます。粘膜にある線毛細胞は、乾燥した状態だとウイルスや細菌を排除する働きが鈍くなってしまいますが、湿度が高まると活発になり、異物を排除する力が高まります。

心の疲れも癒やす「特別な空間」がお風呂

■抵抗性作用…きつくないのに、ちょっとした筋トレ効果がある

『入浴 それは、世界一簡単な健康習慣』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

お風呂の中で体を動かすと、いつもより重たく感じます。実際、陸上の約3~4倍の負荷=抵抗がかかっているのですが、この抵抗性作用によって、ゆっくりとした動きでも筋肉に適度な刺激を与えることができます。

浮力もあり、関節への負担を抑えながら筋肉に負荷をかけられるので、湯船の中で手足をゆっくり動かすだけでも、ちょっとした筋トレ効果が期待できます。

■開放・密室作用…非日常空間で、疲れた心をリセット

お風呂は、衣服を脱いで裸になるという、日常とは少し異なる"特別な空間"。外の世界から切り離されたその環境に身を置くことで、心の疲れが癒やされていくでしょう。

お風呂は、誰にも邪魔されず、自分だけの時間を持てるとても貴重な場所です。

早坂 信哉 温泉療法専門医、博士(医学)、東京都市大学教授

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はやさか しんや / Shinya Hayasaka

1993年、自治医科大学医学部卒業後、地域医療に従事。2002年、自治医科大学大学院医学研究科修了後、同大学医学部総合診療部、浜松医科大学医学部准教授、大東文化大学スポーツ・健康科学部教授などを経て、現職。一般財団法人日本健康開発財団温泉医科学研究所所長、一般社団法人日本銭湯文化協会理事、日本入浴協会理事。生活習慣としての入浴を医学的に研究する第一人者。著書に『最高の入浴法』(大和書房)、『たった1℃が体を変える ほんとうに健康になる入浴法』(KADOKAWA)など。

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