"ミクニ流"家庭料理の極意6つ&市販のルーを使わなくても「30分で作れる」ポークカレー。「食材の力で複雑なコクを出す」ヒントとは?

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ポークカレー
市販のルーを使わず、スパイス、ソース、バター、ジュースで辛みとコクを出したミクニ流・ポークカレー(写真:『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』より)
日本を代表するフランス料理シェフ・三國清三氏が、70代となって初めて「日本の家庭料理」のレシピを考案。肉じゃがやしょうが焼きなどオーダーされたことはなかった、というシェフにとっては、試作から撮影まで、苦労の連続だったそうです。結果、試作に試作を重ね、「普通の家庭で毎日くり返し作れるレシピ」にこだわった“ミクニ流家庭料理”が完成。
「こんなたいへんな本、二度と作らない!」とまで言わしめた三國氏の著書『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』より、本記事ではミクニ流家庭料理の極意をお伝えしながら、ポークカレーのレシピをご紹介します。
【あわせて読む】「ミクニ流」家庭で作る卵料理2選《究極の親子丼とふわとろオムライス》、フランス料理シェフ三國清三が伝えたい「料理で大切なこと」

*外部配信先では画像などがうまく表示されない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください。

ミクニ流家庭料理の極意

毎日作る料理だから悩まず確実においしく作りたい。そのために僕が考える大切な心得を紹介します。どれも難しくはありません。

【その1】まずはレシピどおりに作るべしーー2回目からは家庭の味に育てる

今回の書籍で紹介しているレシピはスタッフと試作に試作を重ねて作りました。何度作っても間違いなく味が決まるよう、工程を工夫し、調味料の量も吟味を重ねています。

まずは提案したレシピどおりの食材で、手順を守り、調味料を指定の量加え、加熱時間を正確にはかって作ってみてください。そして自分の声と家族の声を聞きましょう。

もっと濃いほうが、やわらかいほうが、などなど。次からは自分や家族の好みに合うよう調味し、レシピを育ててください。

【その2】食材は身近でそろえるべしーーいつものスーパーで、旬菜は積極的に買う

書籍の撮影で使った食材は、事務所近くの普通のスーパーでほぼそろえました。肉も野菜も高いものではなく、調味料も一般的なものばかり。ワインも1本数百円のものです。編集者が「本当にこれでいいんですか?」と驚いていたくらい。

その材料でもおいしく作れるようにしたのがプロの腕です(笑)。毎日の料理は食材を買うことから始まります。ここでがんばりすぎないように。ただ旬の食材は積極的に使ってください。味もよいし、その季節の体調を整えるものが多いからです。

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