"ミクニ流"家庭料理の極意6つ&市販のルーを使わなくても「30分で作れる」ポークカレー。「食材の力で複雑なコクを出す」ヒントとは?

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【その3】いい加減でなく「よい加減」で作るべしーー料理は真剣勝負です

冷蔵庫にある食材を適当に使ったり、時短のために冷凍食材やカットずみの野菜を使ったりすることには賛成です。

でも料理自体を「いい加減」に作ってはいけません。材料をはかる、皮をむく、切る、指定の火力を守り、火にかけたら火加減を見る、フライパンや鍋の中からは目を離さず、調理時間を守る、など常に集中して行いましょう。

特に強火のときは、油断すると焦げるので要注意! レシピはなるべく頭に入れて、下ごしらえからでき上がるまで、一気呵成に行うべし。そうすると「よい加減」に仕上がります。

【その4】塩は3回で決めるべしーー1回で決めようとしないこと

塩加減は慣れた人でも難しいもの。プロは肉や魚の状態や産地、季節などで、こまかく調整して加えています。

家庭では、まずレシピの量どおりに加えてみましょう。「適量」「少々」「ひとつまみ」とある場合は、下図を参考に。気になるなら、まずは控えめに加え、足りないようなら少し足します。しかし、何度も足すと味はわからなくなってしまいます。

塩加減
(画像:『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』より)

【その5】盛り付けは高さを意識すべしーー見た目で料理はぐっと引き立つ

食欲をそそるために見た目はとても大事です。盛りつけしだいで料理はぐんと「映え」るもの。

簡単にできる技を一つご紹介。それは高さを出すこと。パスタでもサラダでも中央が高くなるように皿にのせてみましょう。ポイントになる食材はあらかじめとり分けておき、最後に目立つ位置におくのもよいですね。

盛り付け方
(写真:『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』より)

【その6】冷凍野菜は活用すべしーー冷凍「だから」おいしくできることも

最近、スーパーの冷凍食品コーナーが充実しています。うどんやシーフードミックスだけでなく、野菜やカットフルーツなど種類も多彩。本書では、ブロッコリーと、みじん切りの玉ねぎなどを活用。

価格が安定していて、使いたいときに必要量だけすぐ使えることがメリットですが、それだけではありません。冷凍のまま使うことで、食感が残ったり、色が変わらなかったりなど、実は「冷凍だからこそ」の魅力があります。

市販品だけでなく、残った野菜を新鮮なうちに冷凍にしておくのも手です。

ミクニ流・ポークカレー

市販のルーを使わず、スパイス、ソース、バター、ジュースで辛みとコクを出します。材料を加えるごとに火加減を調整し、しっかりと火を通して風味を引き出して。薄切り肉を使うので、30分ほどででき上がります。

ポークカレー(写真:『ザ・シェフ三國の究極家庭おかず』より)
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