日本人が大量に食べまくる"魔法の粉の食品添加物"「加工デンプン」のヤバすぎる裏側

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ハンバーガーを食べる女の子
食品添加物「加工デンプン」の問題点と、ファストフードに使われている可能性について解説します(写真:hanapon1002/PIXTA)
70万部超えの大ベストセラー食品の裏側――みんな大好きな食品添加物の著者、安部司氏が、このたび料理家のタカコナカムラ氏とともに日本人なら必ず食べたい安部おやつを上梓した。
砂糖と油が大量に使われ、添加物が入った市販のお菓子に不安を感じる人、日々の間食・おやつに悩む人のために、「無添加×安心×美味しい」「軽食・おかずにもなる」をコンセプトに、112のバラエティに富む「健康おやつ」を、両氏が開発したものだ。
プロの料理人も注目する今年度の「第12回料理レシピ本大賞」に、『食品の裏側』料理部門の『安部おやつ』菓子部門の、それぞれ「最終候補作品」に選ばれ、大きな話題を呼んでいる。
本稿では、人生をかけて「食の安全性」を追求し続ける安部氏が「加工デンプン」について語る。

大躍進する「魔法の粉」加工デンプン

前回の記事(「ハンバーガーは本当に体に悪い?」食の安全の専門家、驚きの回答)安全性が「グレー」である添加物「加工デンプン」がファストフードに使われている可能性について指摘しました。

無添加×安心×美味しい! 日本人なら必ず食べたい安部おやつ おかずにも食事にもなる ベスト112レシピ: おかずにもなる!9割がグルテンフリー!しかも無添加!
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「加工デンプン」は、トウモロコシなどのデンプンに化学的・物理的な処理を加えて、食品加工に適した性質を持たせたものです。

粘度を付けたり、乳化させたり、安全性や冷凍耐性をもたせたりするなど、食品加工において万能の働きをしてくれるのです。

この「加工デンプン」、いまや食品加工に欠かせない存在になっています。

私が『食品の裏側』を書いた2005年当時は「加工デンプン」は、いまのようには使われていませんでした。

それが2008年10月1日に食品添加物として新規指定され、それまでに認定されていた1品を加え、計12品目が使用されることになりました。

そこから急激に広がり、パン、スナック菓子、米菓、アイスクリーム、レトルト食品、冷凍食品、麺類など加工食品に幅広く使われるようになったのです。

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