
大躍進する「魔法の粉」加工デンプン
前回の記事(「ハンバーガーは本当に体に悪い?」食の安全の専門家、驚きの回答)で安全性が「グレー」である添加物「加工デンプン」がファストフードに使われている可能性について指摘しました。
「加工デンプン」は、トウモロコシなどのデンプンに化学的・物理的な処理を加えて、食品加工に適した性質を持たせたものです。
粘度を付けたり、乳化させたり、安全性や冷凍耐性をもたせたりするなど、食品加工において万能の働きをしてくれるのです。
この「加工デンプン」、いまや食品加工に欠かせない存在になっています。
私が『食品の裏側』を書いた2005年当時は「加工デンプン」は、いまのようには使われていませんでした。
それが2008年10月1日に食品添加物として新規指定され、それまでに認定されていた1品を加え、計12品目が使用されることになりました。
そこから急激に広がり、パン、スナック菓子、米菓、アイスクリーム、レトルト食品、冷凍食品、麺類など加工食品に幅広く使われるようになったのです。
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