日本人が大量に食べまくる"魔法の粉の食品添加物"「加工デンプン」のヤバすぎる裏側

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たとえば菓子パンであれば、生地を安定させ、ふんわり感、口どけの良さを出す、レトルトカレーであれば、加熱後もとろみを維持させるなど。食肉加工においても、ドリップ(肉から出る液体)を防いだり、食感を改善したりするのに欠かせません。

うどんの全国チェーンでも使用されています。

「加工デンプン」を入れると「つるつる、しこしこ」の食感になるのです。「国産小麦100%」と表示されていても、実際には「加工デンプン」が5%含まれている場合もあります(ちなみに表示違反ではありません)。

「加工デンプン」は、まさに「魔法の粉」「超魔法の粉」なのです。

加工デンプンが「添加物の摂取量」を底上げしている

「加工デンプン」の問題は前回記事で述べたように、12品目のうち、2品目について安全性が「グレー」なことです。

【12種類の加工デンプン】

・アセチル化アジピン酸架橋デンプン
・アセチル化リン酸化架橋デンプン
・アセチル化酸化デンプン
・オクテニルコハク酸デンプンナトリウム
・酢酸デンプン
・酸化デンプン
・ヒドロキシプロピルデンプン
・ヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプン
・リン酸モノエステル化リン酸架橋デンプン
・リン酸化デンプン
・リン酸架橋デンプン
・デンプングリコール酸ナトリウム
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 しかも加工デンプンは「加工デンプン」と一括名表示されるため、どの種類が使われているか消費者にはわかりません。

一部のこだわりのスーパーなどで「加工デンプン」を排除するべく取り組んでいるところはあります。

しかし、これはまさに至難の業。

「加工デンプン」は日本の食に深く深く関わっているからです。

あまりに便利だから一度使うと元には戻れないのです。

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