【キーマンズ・インタビュー】人事制度は白けさせるのではなく、流行らせないと意味がない--曽山哲人・サイバーエージェント取締役人事本部長に聞く

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研修は、ロールプレイイングスタイルで進められた。参加者それぞれに役割が与えられる。いつもの私なら詰問するところだが、私は「なぜ」と質問する役割だった。そして「なぜ」を繰り返すうちに、相手が「なぜ」に応えて反応することに気づいた。これは大きな発見だった。自分が「動け」といっただけでは相手は動かないということを目の当たりにし、自分で決めないと人は動かないということを初めて学んだ。

研修から戻ってからは、マネジメントスタイルを完全に変えた。詰問や命令をせず質問するようにした。そうすると詰問していた時は反応がほとんどなかった部下が、きちんと反応し、話すようになった。会話に笑いが出るようになった。さらには、ずっと営業成績が芳しくなかった部下が売り上げでMVPを取った。詰問では人は動かない。質問の力は大きい。

曽山哲人
取締役人事本部長 1998年3月上智大学英文学科卒、4月株式会社伊勢丹入社。99年4月サイバーエージェント入社(社員20名)、2004年10月インターネット広告事業本部営業部門統括、05年7月人事本部人事本部長、08年12月取締役就任。

(聞き手:HR総合調査研究所(HRプロ) ライター:佃光博=東洋経済HRオンライン)

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