記憶力?読解力? レベル違いの学力を誇る【東大理3】合格者100人以上に聞いた「自分の中で一番高いと思う能力は?」の意外な答え

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1位 粘り強さ 36%
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・自分は才能が高いわけではないので、粘り強くやる必要があり、そこで鍛えられたから。
・私は東大を目指すにあたって「本当にこれで良いのか」と何度も悩んで、それでも最後まで諦めずにできたのは粘り強さのおかげだと思ったからです。

最も多かったのは意外にも「粘り強さ」でした。「才能だけでは足りない。最後までやり抜くことで合格できた」「不安や挫折を感じても諦めずに努力し続けられた」といった声が寄せられています。

“先天的な才能”を一番の強みと答える人は少数派

東大理3合格者といえば“天才肌”のイメージが強いですが、実際には「自分は特別に才能があるわけではない」と答える人も少なくありません。その代わりに、成績が伸び悩んだ時期でも学習法を工夫し、壁にぶつかっても立ち止まらずに挑戦を続けた。合格を勝ち取ったのは、まさに「最後までやり抜く力」だったと考えている人が多いです。

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東大理3合格者に聞いたアンケート結果
東大理3合格者に聞いた「自分が優れていると思うところ」のアンケート結果(画像:筆者作成)

今回のアンケートで興味深かったのは、読解力や数学的センスといった“先天的な才能”を一番の強みと答える人は少数派だったことです。彼らにとって才能は出発点にすぎず、それを磨き続ける「継続力」こそが成功を決定づけるものだと考えているのです。

「東大理3生=天才」というイメージは根強いですが、実際には凡人でも取り組める努力の仕方にこそ合格のヒントがあります。才能を磨き続ける継続力が、受験の成否を分ける最大の要因であることを、今回のデータは示していると言えるのではないでしょうか。

西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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