飲食店専門税理士は見た! 「繁盛店の経営者」が、なぜか2店舗目でつまずいてしまう"やっぱり"な裏側
経営者の感性に任せた店舗作りや店舗展開を行う右脳型の経営スタイルです。お店が繁盛店になるも、なぜヒットしたのかを把握していないため、多店舗展開を推し進める際も、異なる立地条件での出店や別の業態での出店をしてしまい、1店舗目と同じような繁盛店を作ることができません。
計画性のない出店は、多店舗展開によるメリットを生かせないため、安定した成長が望めず、結局、一発屋で終わってしまう可能性が高いのです。
努力の「方向性」が間違っていれば結果は出ない
都内で海鮮居酒屋を経営しているCさんは、元々寿司職人でした。Cさんは、寿司職人時代の感覚を基にお店を作ったため、原価率が40%以上と非常に高く、売上は悪くないものの手元にあまりお金が残っていない状況でした。
さらに売上の半分以上がクレジットカード決済であり、入金のタイミングが15日と月末の月2回であったため、市場からの現金仕入の代金を払うことができず、消費者金融からお金を借りてなんとか回しており、不安でずっと悩んでいました。
一生懸命頑張っているが、努力の方向性が間違っているために結果が出ない、的外れの努力型経営スタイルです。
経営者が現場に出て毎日必死に働いているものの、いつまでたっても利益が得られず、苦しい生活が続き疲弊してしまっています。
「実は計画の段階で儲かっていなかった……」「もしこの商品、あの制度を知っていれば、こんなことにならなかったのに……」という失敗が多いのが特徴です。
特に飲食店経験が浅いにもかかわらず、十分な準備をせずに開業してしまった経営者、飲食店経験はあるが、経営について周囲に相談できる相手がいない職人型の経営者などに多いようです。
飲食店経営で失敗する可能性としては、この3つのいずれかに該当する場合がほとんどです。ご自身がどのパターンに該当する可能性が高いかを事前に把握し、対策を打つことが成功するための近道です。
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