麻雀店なのに市場で仕入れた魚をさばき海鮮丼をつくる…「料理がおいしすぎる雀荘」が誕生した経緯

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催事で好評だったカレーでデパ地下に店舗を開いた際、1食500円という価格設定で利益は少なく、販売数を上げる必要があった。

「売上も厳しかったですし、売上を増やす方法も考えないといけない。店舗を任せるスタッフも必要だったので、とにかく大変でしたね。半年ほど経った頃にデパ地下の店舗を任せていたスタッフが辞めることになって。『新しいスタッフを雇ってまで続けるのはしんどいな』と思って閉店したんです」

この経験から智徳さんは雀荘と飲食店の収益構造の違いを明確に理解した。

「雀荘ではゲーム代をいただいています。材料費が必要な飲食店と異なり、たくさんお客様が来れば成り立つんですよね。本業の利益があれば、飲食でそんなに儲けなくても大丈夫です。自分のやりたいことを優先しやすい。それで雀荘のグルメに力を入れるようになりました」

(写真:筆者撮影)

料理好きだが「麻雀はもっと好き」

飲食店を運営する厳しさを実感した智徳さんは「雀荘が本業である」という意識を持つようになった。自分の工夫で客によろこんでもらうための手段として料理を続けている。

今後やっていきたいことは麻雀のおもしろさを広げることだという。「料理も好きですが、麻雀はもっと好きです。麻雀の楽しさを色々の人に伝えていきたいですね」。

今日も智徳さんは客の笑顔のために「料理のおいしすぎる雀荘」を作り上げている。

中 たんぺい フリーライター

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なか たんぺい

1989年生まれ。グルメ・テック・Webエンタメに関わるヒト・モノ・コトの魅力を深掘りするライターとして活動を行う。メーカー勤務10年を経て独立。群馬県在住。

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