麻雀店なのに市場で仕入れた魚をさばき海鮮丼をつくる…「料理がおいしすぎる雀荘」が誕生した経緯

常連の多くは昼食用の弁当を持参するが、週末のランチだけは特別だ。1500円で海鮮丼を出しており、多い時で30食以上の注文が入る。
夕方からは酒と料理を楽しみながら麻雀を打てる「居酒屋麻雀」に変わる。営業時間は午後5時から午後11時30分まで。平日は「1食付き+つまみ3点+アルコール飲み放題」で4500円のパックを提供している。このパックでは海鮮丼やカレーなど9種類のメニューから選ぶことができ、腹ごしらえをした後、生ビールやハイボールのジョッキを片手に仲間と麻雀を打てるのが特徴だ。
食べ放題から質重視へのビジネスモデル転換
ガラパゴスがフードメニューに力を入れる背景には店舗の歴史がある。1968年に智徳さんの父・智裕さんが六本木で創業し、1992年に渋谷の雑居ビルの4階へ移転。営業形態は現在と同じく、昼間は健康麻雀、夜は酒を飲みながら楽しめる店舗だった。
渋谷店の夜の看板メニューとして父が考案したのが3500円の食べ飲み放題コースだった。食べ放題の対象メニューは海鮮丼やカレー、アイスなど5種類。7時間のゲーム代を含めたお得なパックは50代以上の男性の心をつかんだ。
「お酒とご飯を楽しみながら麻雀を打てるからお得でした。当時を知る常連さんからは『あの時はやりすぎだったよね』と言われます。利益はほとんど店舗に残っていませんでした。昼間にお客さんがたくさん来てくれていたので成り立っていました」
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