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麻雀店なのに市場で仕入れた魚をさばき海鮮丼をつくる…「料理がおいしすぎる雀荘」が誕生した経緯

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ガラパゴス渋谷店では、ゲームの合間には笑顔の客から声をかけられ、会計の時にも「ありがとう、また明日ね」と感謝の言葉を告げられた。ピリピリとした勝負の場ではなくゲームを楽しむためのコミュニティが広がっていた。

「これまでに働いていた雀荘では、お客様は勝ち負けしか気にしていませんでした。感謝されるのは自分が負けたときだけです。めちゃくちゃ雰囲気が悪かったんです。すでに高齢者の憩いの場となっていたガラパゴスでは、お客さんは勝っても負けても楽しそうにしていました。感謝の言葉を告げられることがうれしくて。『これからは人によろこんでもらえる仕事をやっていきたい』と思いました」

高齢者たちが卓を囲む(写真:筆者撮影)

コスト削減から始まった品質向上

31歳で父から経営と食材の仕入を引き継いだ智徳さん。ブロックの生マグロや1匹まるごとの鯛などを市場で購入し、店舗で捌くようになった。

海鮮丼をグレードアップしたきっかけは、実はコスト削減だった。「最初は材料費を安く抑えることが目的だったんです。父はスーパーで売っているような柵の刺身を購入していました。特にマグロが高価だったので、比較的安かった鯛などの白身魚も活用しようと思ったんです」

マグロに加えて鯛やヒラメなどの白身魚が並ぶようになった海鮮丼の評判は高かった。客から「おいしい」と告げられることがうれしくて、智徳さんは海鮮丼に使用する魚のグレードを徐々に上げていった。「結局、マグロもおいしいものを使うようになったんですよ。冷凍のマグロではなく生のメバチマグロを仕入れるようになりました」

材料のメバチマグロ(写真提供:ガラパゴス)

智徳さんが経営を継いでから2年が経つと、ガラパゴス渋谷店の昼間の営業は満卓になり、客があふれるようになっていた。満席時には他の雀荘の卓を間借りして客を案内していたが、健康麻雀の条件の1つである禁煙の店舗を見つけることに苦戦。大きな店舗への移転を考えるようになった。

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