「流通にほぼ乗らない」揖保乃糸の激レア"兄弟パスタ"。手延べ製法で生まれる「1年寝かせ麺」の実力と、リピーター続出を支える3軒の革新者

SNSでも「やっぱりそうめんはこれ」と大人気な“夏の王者”「揖保乃糸」。その生産者は380もの生産者がいることを前編で取り上げました。後編では、その担い手のなかでも、独自の挑戦を続ける3つの工場(生産者)と、その取り組みを紹介します。
前編:揖保乃糸「パッケージ通りに湯がけば別格の味!」年間1億8000万食の圧倒的シェア、SNSで愛され続ける120年ブランドが“夏の王者”であり続ける訳
製造量わずか、希少な揖保乃糸パスタ
最初に紹介するのは、生産者として工場を運営しつつ、レストラン「パスタと気まぐれ料理 いちわ」も営む「1WA(いちわ)」。「播磨の小京都」と称される龍野城下町にあるこのレストランではなんと、手延べそうめんの製法で作った希少なパスタが食べられるという。
「龍の夢PASTA」という名のパスタで、一般流通にものらない貴重なものだ。その希少なパスタをプロの調理で味わえる限定感から、いちわは知る人ぞ知る人気店となっている。

いちわを訪問したのは昼過ぎ。店先では、50代ほどの女性客グループが食事を終えて帰るところだった。感想を求めると、「上品なパスタでした! つるりとして、食べていくうちに食感も味も変わって」と笑顔で答えてくれた。
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