1日20万本の「うなぎパイ」が作られる圧巻の光景 生地は手作り!師範制度で技術を継承していく

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うなぎパイ 工場見学 春華堂
うなぎパイの生産過程(写真:春華堂提供)

うなぎの名産地として知られる、静岡県浜松市。そんな浜松を代表する銘菓が「うなぎパイ」だ。

口に入れるとサクサクとしたパイ生地の食感が広がり、生地に折り込まれた粒の大きなグラニュー糖が、歯ごたえとともにおいしさを引き立ててくれる。

このうなぎパイの生地は、機械で作られていると思いきや、なんと手作り。ほかにも、たくさんのこだわりが詰まっている。工場見学から、知られざる生産現場の裏側に迫った。

年間で最大70万人以上が訪れる

浜松西ICから車を走らせ、15分ほど。「うなぎパイ」と大きなロゴが入った工場が見えてきた。うなぎパイを製造する「うなぎパイファクトリー」だ。老舗菓子メーカーの春華堂が2005年にファクトリーをオープンし、年間で最大70万人以上が訪れる。

うなぎパイ 工場見学 春華堂
うなぎパイファクトリー外観(写真:筆者撮影)

ちなみに、今でこそ人気スポットになったが、ファクトリー設立当初は「今さら工場見学なんて……」と否定的な声も社内外から上がっていたそうだ。現社長の山崎貴裕さんが「テーマパークのように家族で楽しめる施設の必要性」を説き、ファクトリーのオープンへと踏み切った経緯がある。

そんなうなぎパイファクトリー内にある工場(大久保工場)では、4種類の製品を生産しており、定時生産で1日約20万本、多い時で約27万本ものうなぎパイが生産されている。

早速ファクトリーの1階部分へと足を踏み入れた。

【写真18枚を見る】生地をつくり、窯で焼き上げてから、秘伝のたれを塗る…。工場内部で「うなぎパイ」ができる様子。
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