一見なんの変哲もないおむすびに見えるが…「お米一粒一粒が立ってる!」「冷めてもうまい!」手作りを守り抜いた広島のソウルフードが凄すぎた

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米だけでなく、持ち帰り用の容器や海苔まで値上がりしており、「地球温暖化で海苔が全然取れなくて価格が上がったり、米以外にもかなりのダメージは大きいです」という。

それでも価格は2年前の値上げ以降据え置いており、「できる限りの企業努力はしていますが、今後の情勢を見ながら」検討中とのこと。手の届きやすい価格帯を維持しようとする姿勢がうかがえる。

西広島駅店の持ち帰りメニュー(筆者撮影)

手作りの温かさを次世代へ。変わらぬ味への挑戦

今後の展望について聞くと、「将来的な店舗数拡大は、どの業種も人手不足なのでなかなか進んでいません。今いる従業員を大切に育てて、どんどんいい味、良い接客を心がけ、お客様に喜んでいただけることが私どもの喜びになるように励んでもらいたい」と人材育成への想いを語った。

お客様に対しては、「食の安心安全を第一の前提として、広島に来てもらえるような店作り、店構え、そして味を大切にしていくためにも、弊社のモットーである“片えくぼ 添えたサービス 添えた味”を大切に今まで受け継がれた伝統を守り新たなお客様のニーズにも応えてまいります」(浮田さん)とのこと。

67年間変わらずに手作りにこだわり続け、地域に愛され続けるむすびのむさし。コンビニが席巻する現代において、人の手の温かさと地域への愛情が込められた「本物の味」を提供し続ける姿勢は、多くの人に感動を与えている。

広島を訪れた際は、ぜひ一度その手作りの味を体験してみてほしい。きっと、なぜ地元の人々がこれほどまでに愛し続けるのか、その理由がわかるはずだ。

編集部注:本記事に登場するメニューの価格はすべて取材時点のものです。昨今の原材料高騰などの影響を受けて価格が改定されている可能性があります。また、本連載で紹介するローカル飲食チェーン店によっては、メニューが店舗ごとに異なる場合もあります。
岡田 もとき 販促ライター

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おかだ もとき / Motoki Okada

2015年からライターとして独立し、2023年に株式会社SHIKIを創業。ビジネスコラムやインタビュー、講演レポートなど企業が発信するコンテンツの企画や制作管理を担う。経営や働き方、デジタル化、金融、防災、地方創生といった多岐にわたる分野に携わる。東京で7年間活動した後、3年間の沖縄生活を経て広島に在住。

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