「社員から緊急ホットラインに通報」された上司救った‟発言しづらい"職場の机に置くべき100均グッズとは
それがわかった支店長は、本当に驚かれていました。本人がそんなつもりはなくても相手は違う受け止め方をすることがあるということを理解されたのです。それ以来、机の上に鏡を置いて、考え事をするときはその鏡を見ながらしてもらうようにしました。女性事務員の方は、「睨まれている」と思っていた事象から解放され、支店長は眉間に皺を寄せた自分の顔を見たくないので、どんどん柔和な表情になっていきました。
支店長が柔和な表情になってくると、不思議なもので、支店の売り上げが右肩上がりに上がっていったのです。
職場のみんなが、表情の変化が職場の雰囲気に影響を与えることを理解すると話は早いです。各々が、机の上に鏡を置いて表情に気を配り始め、表情に気を配り始めると、眉間に皺が寄るような陰口や批判、文句が出る量が減っていきます。逆にポジティブな承認や賞賛が増えていきます。
すると、お互いを認め合う空気感が生まれ、自由闊達な雰囲気になります。こうなったらしめたもので、新しいアイデアや創意工夫がどんどん生まれていくことでしょう。
コミュニケーションの絶対量が増えたとき、相互理解が進んで疑心暗鬼や猜疑心といったネガティブな感情が激減していくのです。
あなたは認識しているか?「態度能力」の重要性
表情だけでなく、態度も周囲に影響を与えます。例えば腕を組んだり足を組んだり、のけ反ったりする態度が相手に威圧感を与えることがあります。傾聴していると言いながら、腕組みや足組みをしている上司はたくさんいますが、心理学的には、こうしたポーズは抵抗やブロッキングのサインとなります。
上司が、いくらそんなことないと言っても、コミュニケーションは「相手がどう感じるか」が大事です。相手の受け止め方こそ真実であるとわかれば、自分がどのような態度で接するべきかがわかってきます。
自分の態度が相手にどのような影響を与えるのか? その認識がどのくらいあるのかを認識する力を「態度能力」と呼んでいます。実際にコンサルティングの現場でも、この態度能力を体感するワークを実施すると、これほどまでに自分のネガティブな態度や表情が相手に与える影響が大きいのかと愕然とする方が多くいらっしゃいます。
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