「社員から緊急ホットラインに通報」された上司救った‟発言しづらい"職場の机に置くべき100均グッズとは

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そこで、上司の表情を明るくするいい方法があります。

それが、「机の上に鏡を置く」です。それだけか、と思われるかもしれませんが、非常に効果的です。しかも、100円ショップで購入できるほど安いのに驚くほど効果抜群です。使い方は簡単です。机の見やすい位置に鏡を置いて、メールを打つ前、電話をする前にチラッと鏡を見るだけです。

人は自分が嫌な顔をしている姿は見たくないものです。ですから、鏡を置いてチラっと見るだけで、自分のしかめっ面が認識できれば「いけない、いけない」と我に返って表情を改めることができるのです。さらに効果的にするには、鏡に付箋などで、「笑顔でいこう!」や「Keep smiling!」など、言葉で自分に訴えることをおすすめします。

ある支店長の気づきと職場に起きた出来事

神奈川にある配送業の会社で実際にあったケースです。その会社は、従業員が30人くらいの支店でしたが、そこで働く女性事務員から会社の緊急ホットラインに電話がありました。その内容は、「支店長が夕方なると私のことを睨んでくる。その顔が怖くて仕事ができません。どうにかしてください」というものでした。そこで、その支店長にヒアリングを行うことになりました。支店長に「夕方になると社員を睨むという話があるのですが、思い当たることはありますか?」と聞いてみると最初は「そんなことしているかなぁ……」という感じだったのですが、深掘っていくうちに、「あっ!」と気が付かれました。

「夕方になると本社にその日の売り上げなど数字データと所感を報告しなければいけません。所感を考えているときに、社員を眺めるクセがありました」と初めて自分のクセに気が付かれたのです。

支店長は考え事をするときに一点を集中して見るクセがありました。しかも、人の顔を見ながら考え事をするクセがあったのです。考え事をしながらですから、きっと表情も真剣だったのでしょう。その真剣なまなざしは事情を知らない女性事務員からすると「睨まれている」という受け止めだったのです。

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