「社員から緊急ホットラインに通報」された上司救った‟発言しづらい"職場の机に置くべき100均グッズとは
心理的安全性という言葉が流行ってからずいぶんと経ちますが、職場の雰囲気やムードの大切さは昔から言われていることでもあります。では、職場の雰囲気は何によって決まるのでしょうか。
それは、職場の人間関係で決まると私は考えます。円満な人間関係があれば、和やかで温かな雰囲気で、何でも気兼ねなく発言することができます。一方で、ギスギス、ピリピリした雰囲気であれば、雑談するのも気が引けることでしょう。職場の雰囲気の良し悪しによって発言量が変わります。言い換えると、コミュニケーションの絶対量が大きく変わります。コミュニケーションの絶対量が少ない職場は多い職場と比べて、相対的に雰囲気が暗く、雑談や談笑といったコミュニケーションの「余白」が少ない傾向があります。
上司の表情・態度が無言の圧力になる
ここは上司が一番、勘違いしているところですが、発言しない原因の多くは、部下や後輩の無気力によるものではありません。ある上司は、こう言います。
「あいつらはやる気がないから発言しない」
私はそれに対して、「いえいえ、そうやって人のせいにするような上司だからみんなが発言しないのですよ」と思います。
職場で発言しない人が多いと悩む方は多いのですが、原因は無気力な社員ではなく、上司が醸し出している雰囲気、空気感であることがほとんどです。
部下だって、一緒に仕事をしている訳ですから、アイデアを求められれば、何かしら思うところはあるはずです。それでも、社員が発言しないとしたら、やはり発言しにくい空気感があると思わざるを得ません。
そして、多くの上司は「部下の表情や態度」に無頓着です。
穏やかで和やかな表情と態度を意図的に醸し出す上司のもとでは、部下も忖度なく発言することができ、余計な気を遣わずに自分の能力を最大限に発揮することができます。
一方で、朝から晩までしかめっ面で眉間に皺を寄せて近づき難い雰囲気を作っている上司もいます。暗い表情や腕を組んだり、足を組んでいることが威圧的な空気感を作っていることを理解していないのです。こうした無言の圧力によって、部下は「関わるのをやめておこう」と感じるものです。上司は、自分で自分の不機嫌で威圧的な表情や態度を見なくて済みますが、一緒に働く部下は嫌でも上司を見なくてはいけないのです。
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