東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

「当たり前の仕事」しかしない部下に感謝すべきか? 「すべての部下に感謝している」と心から言えるようになった上司の「地獄の体験」

6分で読める
  • 藤田 耕司 経営心理士、税理士、心理カウンセラー
2/4 PAGES
3/4 PAGES

また、独立して3年ほどで数名の部下を抱えるようになった経営者のW氏の話です。

社員全員の離職を経験して得た気づき

営業がうまくいき、当初の予想以上に顧客が増え、さらなる売上拡大に向けて営業に奔走する中、現場を取りまとめている社員からこう言われます。

「みんなもうパンパンで現場は回ってないって、前から言ってますよね。なのにお構いなしで仕事取ってくるじゃないですか。ちょっとは現場のことも考えてください!」

売上拡大しか頭になかったW氏はその言葉に苛立ち、「そこは現場でどうにかしろよ! 面倒くさいこと言ってくるな!」と言い返します。

するとその社員は黙って現場に戻り、数日後、数名の社員とともに退職を申し出てきました。その後、残りの社員も退職を申し出て、社員全員がいなくなりました。

以降、顧客対応から雑務まですべてW氏が対応し、営業はストップ。

顧客を5分の1まで減らし、売上は激減。

睡眠時間を削り、体調を崩しながらも必死に業務をこなします。

その後、新たに人を採用し、なんとか数名の社員を抱えるようになりますが、考え方はずいぶん変わったと言います。

「前は営業して売上が伸びて預金残高が増えるのに夢中になってました。なので現場の苦労を考えることもなく、営業に明け暮れていました。

でもあの経験をして、社員が現場の仕事をやってくれてるから自分は営業ができると気づいて、本当に反省しました。今は現場で働いてくれる部下に心から感謝してます」

ここで「やって当たり前のことしかしていない部下に感謝しないといけないんですか?」という先ほどの質問について、考えたいと思います。

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象