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「当たり前の仕事」しかしない部下に感謝すべきか? 「すべての部下に感謝している」と心から言えるようになった上司の「地獄の体験」

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  • 藤田 耕司 経営心理士、税理士、心理カウンセラー
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普段は電気が使えてありがたいとは思わなくても、停電になると電気のありがたさを痛感します。

人はそれを失う経験をしないと、なかなかそのありがたさに気づけません。

同様に、部下が日常業務を毎日やってくれることのありがたさも、その状況を失ってみないとそのありがたさに気づきにくいものです。

この点について、「心から部下に感謝できるようになった」という2人の方の事例をお伝えしたいと思います。

「部下が出社してくれるだけでありがたい」

不動産会社で働く友人のK氏が、このような話をしてくれました。

「前職のときの部長は恐ろしい人で、毎日のように怒鳴り声が飛んでくるので頻繁に部下が辞めていました。

ただ、辞めるにしても事前に言ってくれればいいんですが、そんな部長には部下も辞めると言えず、突然出社しなくなり、連絡もつかなくなることがよくありました。

そうなるとその部下の仕事を全部自分がやることになり、しばらく深夜残業で徹夜のときもありました。

そういうことを何度か経験すると、『今日もし部下が出社しなかったら……』と毎朝心配してる自分がいるんですよね。

それで部下が出社してくれると『今日も出社してくれた。ありがたい』とほっとするんです。

転職した今でも部下が出社してくれるとありがたいし、やってくれる仕事のすべてがありがたいから、自然と『ありがとう』の言葉が出ます」

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