ハーバード大が警告、肥満は「うつ病」や「認知症」ほか、さまざまな病の第1原因だった――体重を減らす前に知るべき"最新常識"

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健康を害するすべてのもの〜ビカミングバイオリミットレス〜
肥満は、多くの慢性炎症性疾患の第1の原因であることが明らかにされているほか、うつ病や不安のリスク増加と関連しています(写真:ryanking999/PIXTA)
世界的な課題となった肥満は、単なる「生活習慣の問題」ではありません。環境、食文化、社会制度が複雑に絡み合う構造的問題でもあるのです。
本稿では、肥満の背景にある社会的要因を紐解きつつ、個人と社会が一緒に取り組むべき解決の糸口を示します(エリック・ネプーティ著『健康を害するすべてのもの〜ビカミングバイオリミットレス〜』より一部抜粋、編集してお届けします)。

肥満は世界的な流行病

肥満の蔓延への取り組み

肥満は、特に西洋文化や標準的なアメリカの食事において、現代の最も差し迫った健康問題の1つです。本稿では、肥満の多面的な問題、その経済および健康への多大な影響、そしてこの蔓延を食い止めるための潜在的なソリューションについて探ります。

経験豊富なホリスティックな視点を持つ医師として、肥満の原因となる要因、肥満がもたらす結果、そして持続的な減量と健康増進の可能性を秘めた新たな治療法について、詳細な分析を提示したいと思います。

肥満が世界にもたらす影響

肥満は、何百万人もの人々に影響を及ぼしている世界的な流行病です。

ここ数十年で肥満の有病率は急増し、健康と経済に大きな負担をもたらしています。世界保健機関(WHO)によると、世界の肥満人口は1975年以来ほぼ3倍に増加しています。アメリカでは、成人の40%以上が肥満に分類されています。

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