ハーバード大が警告、肥満は「うつ病」や「認知症」ほか、さまざまな病の第1原因だった――体重を減らす前に知るべき"最新常識"

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これらの薬は減量に効果的である一方で、重大な副作用やリスクを伴います。一般的な副作用には、吐き気、嘔吐、下痢、膵炎などがあります。さらに、これらの薬の長期的な安全性について懸念があり、数十億ドル規模の集団訴訟に発展しています。

これらの薬の製造業者に対する訴訟では、甲状腺がんや膵炎などの重篤な副作用のリスクについて、患者に十分な警告がなされていなかったと主張されています。

これらのペプチドの高用量投与は、受容体部位の応答能の低下を引き起こし、時間の経過とともに薬の有効性が低下し、代謝に悪影響を及ぼす可能性があります。

GLP-1受容体作動薬の長期使用は受容体の感受性の低下につながることから、同じ効果を得るにはより高用量の投与が必要となり、副作用のリスクが高まります。

肥満の根本原因-食品に含まれる化学添加物

標準的なアメリカの食事には、ほかの多くの国で禁止されている1000種類以上の化学物質が含まれています。これらの添加物には人工甘味料、保存料、着色料などがあり、炎症や体重増加の原因となる可能性があります。

研究により、高果糖コーンシロップやトランス脂肪酸などの化学物質は代謝を妨げ、脂肪の蓄積を促進することから、肥満につながることが示されています。

強力な中毒性を持つ砂糖

砂糖中毒

砂糖中毒は肥満の主要な原因です。砂糖に対する脳の反応は、中毒性のある薬物に対する反応と類似しており、渇望と過剰摂取につながります。

機能的MRIを用いた研究では、砂糖中毒者の脳活動は、コカイン中毒者の脳活動と区別がつかないことが示されており、砂糖の強力な中毒性が明らかになっています。

ストレスとエモーショナルイーティング(感情的な過食)

慢性的なストレスは、感情的な過食や体重増加につながる可能性があります。ストレスホルモンであるコルチゾールは、特に腹部の脂肪蓄積を促進します。ストレスレベルが高い人は、不健康な食行動に走りやすく、高カロリーで甘い食品を摂取することで、ストレスを紛らわそうとする傾向があります。

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