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ガンダム安彦氏が「ORIGIN」に託した情念 シャア・アズナブルは何のために戦うのか

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――「機動戦士ガンダム」では、デギンはガルマ(ザビ家の四男)の死に衝撃を受けていましたしね。

息子の死を悲しむ男が悪人であるはずがない。デギンがダイクンを毒殺したという見方をする人は、その辺のところをちゃんと見ていないのかな。

――ドズル・ザビ(ザビ家の三男)も人間味のあるキャラクターになりましたね。ギレン・ザビ(ザビ家の長男)はいかがでしょう?

ギレンが碁を打っているシーンですね。囲碁は高度な頭脳ゲームですから。「策士ギレンはこういうところでも修練を積んでいるんだ」と思っていただければ。

オヤジたちがいい味を出しているドラマ

ランバ・ラルの内縁の妻であるクラウレ・ハモン

――ランバ・ラル(ジンバ・ラルの息子で軍人)が大活躍しています。お好きなのですか。

とてもいいキャラだと思います。もともと「いいな」と思っていたけど、漫画を描いていて、ますますいいなと思うようになった。彼を描いていて、ガンダムとは“オヤジ”たちが非常にいい味を出しているドラマだったのだなあ、と再認識しました。

――「機動戦士ガンダム」のときより体型がスラリとしています。

最初に富野氏のスケッチを見たときは戸惑った。こんなガニマタオヤジのどこがいいんだって。知らず知らずのうちに見栄えをよくしているというのはありますね。

――ハモンさん(ランバ・ラルの内縁の妻)は理想の女性?

うーん、理想というか、ありえない女性ですね。強くて優しくてしかも自分の魅力を男にささげる。「私と結婚して」とか言わない。理想以上の存在。こんな女性は男にとって虫がよすぎる。こういう女性にほれられているのがランバ・ラル。男ならこうありたいですね。

――ランバ・ラルの部下たちも楽しそうです。

でも、そこで働くとろくな目に合わない(笑)。このような上司がいれば、こういう部下がいるだろうなと思って描きました。現実には、こういう部下思いの上司に限って出世できない。それで部下は苦労する。

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【マ・クベは、ただの"やられキャラ"じゃない】

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