「立地的にはリーズナブルな吉祥寺」「サイゼ発祥の地でもある」…東京駅まで30分、東京のお金持ちが「わざわざ邸宅を構えた街」の"実態"

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「ここ(サイゼリヤ1号店)は2000年に閉店したんだけど、その後もそのままの姿で残されているんですよ。創業社長の正垣泰彦さんの言葉や、サイゼリヤの歴史を知るための写真などが展示されています。社員の研修のようなことにも使われているようですね」(土谷さん)

土谷不動産は1957年からこの地で営業している。代表の土谷幸司さんは街の生き字引だ。

平日の昼間にアポなしで訪ねると、「取材かい、これから銀行に行かなきゃいけないから忙しいんだよ」と渋い顔をしながら、それでも「まぁ、立ち話くらいならいいよ」と、街のことをあれこれと教えてくれた。

「サイゼリヤの1号店ができたのは1967年だったから、もう半世紀以上も前のことだね。僕が小学生の頃だった。当時としてはちょっとおしゃれなイタリアンレストランで、正垣さん(サイゼリヤ創業者正垣泰彦)はまだ大学4年生だったんじゃないかな」(土谷さん)

土谷幸司さん
「銀行に行かなきゃいけないから忙しいんだよ」と言いながら丁寧に街のことを教えてくれる土谷幸司さん(筆者撮影)

2000年に閉店したとはいえ、物件はそのまま残されており、入り口には次のような言葉が掲げられている。

「チェーンストア理論により経済民主主義を掲げ発展するサイゼリヤ発祥の第1号店を保存し、その歴史と社会貢献企業としての未来を紹介し訪れたすべての人々に感動を与え、社会貢献の価値としばらしさの理解をより深めることを目的とする」

サイゼリヤは2025年の6月から一部店舗でフォッカチオ、ポテト、ドリンクバーで税込み300円という、モーニングセットを始めた。モーニングの女王・大木奈ハル子さんは自身の連載でこのメニューを取り上げ、「もはや福祉」と驚嘆していた。

サイゼリヤ1号店教育記念館の説明書きにある「社会貢献企業」の言葉に重ねれば、この価格設定も単なる販促ではなく、理念の延長にあるのだと理解できる。

サイゼリヤ 本八幡北口パティオ店
1号店は閉店したが本八幡には「サイゼリヤ 本八幡北口パティオ店」がある(筆者撮影)
土谷幸司さん
店舗の前で、土谷不動産代表の土谷幸司さん(筆者撮影)

立地的には「リーズナブルな吉祥寺」

サイゼリヤの話はこのくらいにして、本八幡の街について聞いた。

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