ピケティも絶賛! 革命的著作「緊縮資本主義」の衝撃 日本をも蝕む「緊縮」と「支配」と「格差」の関係

緊縮がファシズムを招いた
「倹約家で厳格、中立公平だと思っていた賢父が、じつは悪の総帥だった」
そんなことがもしあればきっと驚くと思うが、そのようなことが国家レベルで実際にあったと主張する経済学者がいる。
新進気鋭の経済学者クララ・E・マッテイは、緊縮資本主義がファシズムを招いたと言う。
しかもたまたまそうなったというのではなく、ファシストがファシズムのために半ば“意図して”そうしていた、というのである。
一聞してそんなわけがないと思う人がほとんどだろう。私もいまもって完全には信じることはできていない。
本人もそれは承知の上のようで、マッテイはこのように序文で述べている。
マッテイが言うことは果たして本当なのか。まずはその主張を追っていこう。
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