高層ビル・タワマンが多い東京23区ランキング 3D都市モデルから建物約176万棟を集計した結果

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高層ビルはどこに多いのか(撮影:今井康一)

東京の高層ビルといえば、新宿の超高層街や湾岸のタワーマンション群を思い浮かべる人が少なくない。では、実際に「高い建物が多い区」はどこなのか。

国土交通省の3D都市モデル「Project PLATEAU」のデータを使い、東京23区を建物単位で集計し直してみた。

3D都市モデルから建物約176万棟を集計

今回使ったのは、航空測量などに基づいて作られた3D都市モデルで、建物や道路などが立体的なデータとして収録されている。東京23区の建物約176万棟を対象に集計した。

ここから建物ごとの高さを取り出し、高さ60メートル以上の建物数、高さ100メートル以上の建物数、建物総数を区ごとに算出している。60メートル以上はおおむね20階級以上の中高層で、一般的なタワーマンションもここに含まれる。明確な定義はないが、100メートル以上は「超高層ビル」に相当するイメージだ。

3D都市モデルのデータは2020年度版に基づいており、それ以降に完成した高層ビルやタワーマンションは反映されていない。また高さはPLATEAUに登録された値であり、各ビルの公称値とは差がある場合がある。

まず高さ60メートル以上の建物数を区ごとに並べると、上位はやはり都心3区が独占する。1位は港区で381棟。100メートル以上の建物も170棟に達する。六本木ヒルズなど、港区内の超高層街を思い浮かべれば納得の数字である。

2位は千代田区で247棟。100メートル以上は108棟となった。千代田区は建物総数自体は約1.1万棟と少ないが、その中に高層オフィスビルが密集しており、「少数精鋭型」の超高層オフィス街になっている。

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