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ライフ #にゃんで人気?ネコノミクス最前線

「食べてくれない」が最大の壁? いい成分だけでは売れない"猫用サプリ"開発の舞台裏

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筆者の飼っている2匹の猫にも「オーラルケア」を試してみた。そのまま舐めさせたり、普段の餌に混ぜたりすると、メスの方はいずれも喜んで口にした。しかし口臭が気になっているオスは、最初こそ食いつきはよかったものの、2回目から顔を背けるようになった。

オスのほうは元々トイレの好みなどについても繊細で、さらに高齢になって食欲が落ちてきたことも理由としてあるかもしれない。食べた後、口臭が減ったのは事実なので、健康のためなんとか続けてみたいと思った。

仲良く「オーラルケア」を混ぜた餌を食べる飼い猫(筆者撮影)

猫の好みのうるささは、ペット市場の先行きを左右するポイントでもあるようだ。現在、飼育頭数では犬が微減、猫が横ばい。将来的には猫の市場が拡大すると見られている中、猫用商品をどう展開させるか、各社が頭を悩ませている。

「猫が食べてくれるか」は飼い主にとって重要問題。おやつであれば、食べてくれることを優先して猫の好む味付けや匂いが強いものでもよいだろう。

しかし同社ではサプリメントのメーカーとして、人用と同様、食塩や砂糖不使用、着色料・香料・保存料などは無添加の方針を守っていくという。

「世界的に見て犬の研究データは圧倒的に多いが、ようやく最近、猫のメカニズムなどもわかってきました。これから猫の時代が到来するかもしれません」(久津美氏)

ITサービス会社がペット用サプリにも展開

猫のサプリメントを扱う企業としてもう1社、「みんなのペット健康専門店」にも話を聞いた。犬用、猫用ともに、フードからサプリメント、グッズなどを扱うネットショップで、サプリメントを利用したユニークなビジネスを展開している。

サプリメントカテゴリの売り上げの9割を占めるのが、OEM会社で製造しているサプリメント「みんなのペットサプリ 乳酸菌ミルクサプリ」。成犬、成猫、子犬、子猫用があり、成猫用の価格はは90g/2900円だ(目安:5kgの猫で15日分)。

運営するシムネットは2001年設立のITサービスの会社で、主要事業は2010年から開始した、ブリーダーと飼い主のマッチングサイト「みんなのブリーダー」だ。

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