英米の一流校、それぞれの人付き合いの流儀

ハーバード式?オックスフォード式?

言うまでもないことですが、ひとくちに「欧米」といっても、イギリスと米国では、その国民性や文化には大きな違いがあります。過去にこだわらず理想に向けて変革を続ける国と、歴史を重んじ時間の積み重ねを検証する国。もちろん、どちらが優れている・劣っているというわけではありませんし、研究とビジネスとでは異なる面もあるでしょう。

ですが仮にこの違いを、私たちの人づきあいの場面、たとえば人脈作りに当てはめてみるとどうでしょうか。

人脈作りではどうなのか?

いわゆる米国式発想でいけば、人脈作りにもビジョンが必要になります。数年後にはこういう人物になっていたいし、こういう事業を興す予定もある。ついては、こういう人と知り合いになりたいと、熱心に異業種交流会に参加する……。自己啓発書などでよく目にする「引き寄せの法則」なども、こちらに近いかもしれません。

一方、イギリス式に考えれば、長い付き合いの友人や知人との関係を大事にし、その中から自分に合うような人を紹介してもらいながら、少しずつ輪を広げていくということになるでしょうか。日本古来の「縁」「義理人情」などは、こちらに近いかもしれません。

いかがですか? あなたはどちらのタイプですか。

前述の通り、現在の日本のビジネス界はとかく米国志向ですから、トレンドとしては、やはり前者のような人脈づくりが流行っているのが現状。ですが研究者のエピソードでもお伝えしたとおり、結局のところ「自分の性に合うかどうか」がポイントです。それが性に合うひとはそうすればいいし、そうではない人は違うスタイルを模索すればいい。

繰り返しになりますが、未来に向けて現状を改革していくスタンスも、歴史に重きを置き微修正しながら伝統を守る考え方も、はたまた、あくまで「今」にフォーカスしその時その時の気分とセンスで物事を決断していくやり方も、いい・悪い、優劣があるわけではありません。

大事なのは、いろいろな考え方を知ること。流行しているからといって、それに飛びつかなくてもいいということ。そして、自分と相手が同じように考えているわけではない、というかむしろ、違う可能性のほうが高いだろうということです。

それこそが、人づきあいの基本であり、どれだけ肝に銘じても銘じすぎることはない真実です。

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