過去の栄光に触れるのは「1年以内の実績」に限る…人気放送作家が自らに課す《ルール》の当然の根拠

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こうして「フリ」を入れることで、相手は期待を膨らませ、勝手に想像力を働かせてくれます。これで、相手はあなたの誘いを受けてくれる確率が上がります。

これはビジネスでももちろん有効です。

「1000人のモニター調査で97%が美味しいと言った新商品が来月発売です」

「ここは芸能人がたくさん住んでるマンションなので、物件としては価値があると思いますよ」

など、本題に入る前に、相手にポジティブなイメージを持ってもらえるフリをつけるようにしてみてください。

初対面の相手には何より大切な「自己紹介」

何度も会っている相手であれば、相手に合った話題やアイテムを準備することができますが、初めて会う相手にはそうもいきません。初対面で何より大切なのは、自己紹介です。

自己紹介の最大のポイントは、相手にとって自分は付き合うメリットがある人間だと思ってもらうことです。

ビジネスでも、男女の付き合いでも、自分に何らかの利益をもたらす人間でないと付き合ってもらえません。

ビジネスシーンであれば、自分と付き合うとどんないいことがあるのかを知ってもらうために、これまで手がけてきた仕事の実績を中心に、自己紹介を組み立てていくことになります。

その際、僕は自分に課しているあるルールがあります。僕はそれを「1年ルール」と呼んでいて、「自分の過去の栄光に触れるのは、1年以内の実績に限る」という自主規制です。

現在取引をしている会社の名前を出す際も、人目に触れているプロモーション、プロジェクトの名前を出す際も、過去1年間に限ります。それよりも前のことは、どんなにすごいことであろうと自分からは表に出しません。

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