ジョエル・ロブションが「すきやばし次郎」のカウンターで繰り出した《掟破りのリクエスト》の真意

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問題:マグロ船の船長が、ほぼ1日中たずさわっている、ある大切な役割とは、どんな仕事でしょう?(ヒント:「船の操縦」「魚群探知機を見る」、どちらも違います)
答え:無線で他のマグロ船に連絡して、マグロの群れがいる場所の情報交換を行う

あなた今、「えっ、他のマグロ船が、マグロの群れの場所を教えてくれるの?」って思いましたね。意外にも、これが教えてくれるのだそうです。

実はマグロ船同士は、こうした魚場の情報を惜しげもなく頻繁に交換し合うとのこと。海に出たら「持ちつ持たれつ」。助け合うのが当たり前。そんなふうに考えるのですね。

しかし、中にはそうした情報のやり取りを無視する漁船もあるそうです。自分たちがせっかく見つけた魚場は他の船には教えない。それどころか、ウソの情報を流して、自分たちが見つけた魚場から遠ざけようとさえする……。

たしかにそうすれば、一時的には魚場を独占できます。でも、そうした船は、他の漁船からもよい情報をもらえなくなります。トータルすると結局、漁獲量は減っていくのだそうです……。世の中、うまくできています。

人間1人では生きていけない。助け合いの精神こそ大切

日本の一部の集落には「結(ゆい)」と呼ばれる共同作業の制度があります。

有名なのは、合掌造りの茅葺き屋根の集落で知られる岐阜県白川郷の結。茅葺き屋根のふき替えには莫大な費用と労働力が必要ですが、これらを集落の助け合いである結により無報酬で行うことで、村人個人の手間と費用が軽減されてきたそうです。

ドラマの『北の国から』には、五郎さんが丸太小屋を作る時など、近所の多くの人たちが当たり前のように手伝いに来ているシーンが数多く描かれていますが、あれも結です。

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