5人の命が奪われたタイタニック見学ツアー事故の全容を、オーシャンゲートCEOの実態とともに沿岸警備隊が報告

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潜水艇タイタン
海底で発見された潜水艇タイタンの一部(画像:USCG)
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ワシントン州エバレットにあるオーシャンゲートは、自社でタイタンと称する潜水艇を建造し、これに顧客を乗せて、北大西洋に沈んだ豪華客船タイタニック号の見学ツアーを開催していた。

しかし2023年6月18日、4人の顧客とオーシャンゲートCEOのストックトン・ラッシュ氏を乗せたタイタンは、ニューファンドランド島から750km南東の北大西洋でタイタニック号の沈む海を潜水している最中に、突如として海上のスタッフとの通信が途絶えた。

世界を駆け巡った衝撃的なニュース

海上からタイタンをサポートしていたオーシャンゲートのスタッフたちは、失われた通信の復旧を試みつつタイタンを捜索したもののまったく手がかりを得られず、すぐにアメリカ沿岸警備隊(USCG)に捜索を依頼した。そして、カナダやフランスからの応援を含めた大規模な捜索活動が行われたが、タイタンが行方不明になってから4日目、海底に横たわるタイタニック号のそばに、タイタンの一部と見られる構造物が沈んでいるのが見つかった。

現場の状況から、沿岸警備隊はタイタンの船体が水圧に耐えきれなくなり、圧潰してしまった可能性があると発表した。当然ながら、5人の乗員の生存は絶望的になった。このニュースは世界を駆け巡り、日本でもショッキングな話題として大きく報道された。

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