トラブル相次ぐ福島第一原発、東電の重大な責任 汚染水漏洩など事故が多発。管理体制は大丈夫か

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東京電力ホールディングス・福島第一原発
廃炉作業が続く、東京電力ホールディングス・福島第一原発(代表撮影)

いつか重大事故に発展しかねない──。そう思わざるをえないトラブルが、東京電力ホールディングス・福島第一原子力発電所で、2023年10月以来、相次いでいる。24年7月16日の原子力規制委員会の検討会合では、事務局を務める原子力規制庁の幹部や有識者から、リスク管理の不備やコンプライアンス不履行といった問題点の指摘が相次いだ。

原子力規制委は問題とされるトラブルとして23年10月以降に発生した以下の4件を挙げている。

相次ぐ4件のトラブル

⑴23年10月25日に発生した「増設ALPS(多核種除去設備)」の配管洗浄作業でのトラブル。作業の際に仮設のホースが外れ、放射性物質を含む廃液が飛散。作業員の皮膚に付着した。被曝を防止するための装備がきちんとなされていなかった。

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