独居老人が団地で閉じ込められ事件簿、住民が一致団結で救出大作戦!「どの部屋にどんな人が住んでいる?」知っていたから命が救われた
サービスの人「われわれの到着を待ってくだされば、ドア枠やドアラッチを壊さずに済んだかもしれないけれど……命が助かったのなら何よりです」。
24時間駆けつけサービス(仮称)による無料サービスはここまで。
ドアラッチの部品交換やドア枠の補修は別途、業者に“有料で”お願いすることになるとのこと。こちらとしてはせっかく来てくれたサービスの人に頼みたかったけれど、「お客さんが自分で発注したほうが安く済みますよ」と言われてしまいました。
ここからは後日談ですが、結局、団地の古さゆえ、ドアラッチ部品に替えがなく、ドア枠ごと交換するしかない、という結論に。
確かに、現場を確認した24時間駆けつけサービス(仮称)のスタッフからも「もしかしたら少し前から音がするなどしていたのではないですか? ドア全体がひずんでいるのが原因ならドアラッチだけ交換しても同じことの繰り返しになるかもしれません」との指摘がありました。
ドア周辺から異音がするようになったら、無理やり開閉するのではなく、早めにプロに見せるのもトラブル回避のコツでしょう。

地縁=地域コミュニティがセーフティネットになる
今回、私の心に強く残ったのは「血縁」ではなく「地縁」のありがたさでした。周囲に押し付けられて渋々引き受けた理事長職だったけれど、A君やYさんに協力してもらえたのは私が理事長だったから。理事長として、団地の、誰が、どんな得意分野を持っているのか、それを知ることができたからです。「理事長やって良かったな」……そう思える今の私だからこそ、言えることがあります。
団地の一人暮らしは決して孤独ではありません。
(文/水野康子)
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