独居老人が団地で閉じ込められ事件簿、住民が一致団結で救出大作戦!「どの部屋にどんな人が住んでいる?」知っていたから命が救われた

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

サービスの人「われわれの到着を待ってくだされば、ドア枠やドアラッチを壊さずに済んだかもしれないけれど……命が助かったのなら何よりです」。

24時間駆けつけサービス(仮称)による無料サービスはここまで。

ドアラッチの部品交換やドア枠の補修は別途、業者に“有料で”お願いすることになるとのこと。こちらとしてはせっかく来てくれたサービスの人に頼みたかったけれど、「お客さんが自分で発注したほうが安く済みますよ」と言われてしまいました。

ここからは後日談ですが、結局、団地の古さゆえ、ドアラッチ部品に替えがなく、ドア枠ごと交換するしかない、という結論に。

確かに、現場を確認した24時間駆けつけサービス(仮称)のスタッフからも「もしかしたら少し前から音がするなどしていたのではないですか? ドア全体がひずんでいるのが原因ならドアラッチだけ交換しても同じことの繰り返しになるかもしれません」との指摘がありました。

ドア周辺から異音がするようになったら、無理やり開閉するのではなく、早めにプロに見せるのもトラブル回避のコツでしょう。

イラスト
周囲からも諭されて、当日にできなかったお礼を後日持参。「母から」として銘柄ビールを、「私から」も「よろしく」のお菓子を用意しました。(イラスト/てぶくろ星人)

地縁=地域コミュニティがセーフティネットになる

今回、私の心に強く残ったのは「血縁」ではなく「地縁」のありがたさでした。周囲に押し付けられて渋々引き受けた理事長職だったけれど、A君やYさんに協力してもらえたのは私が理事長だったから。理事長として、団地の、誰が、どんな得意分野を持っているのか、それを知ることができたからです。「理事長やって良かったな」……そう思える今の私だからこそ、言えることがあります。

団地の一人暮らしは決して孤独ではありません。

(文/水野康子)

SUUMOジャーナルの関連記事
高齢化・老朽化団地の理事長に就任するや鳴りやまない電話! 突然の断水トラブルで住人の団結力が試される【ポンコツ理事長奮闘記3】
高齢化・老朽化団地の理事長決めは理不尽な押し付け合いと心理戦の連続! ベテランと新世代の対立も表面化【ポンコツ理事長奮闘記2】
高齢化・老朽化団地の管理組合理事長に突然就任! 預かったのは2億円、管理会社&個性的すぎる代表11名と挑む戦いの幕開け【ポンコツ理事長奮闘記1】

『SUUMOジャーナル』編集部

『SUUMOジャーナル』は、リクルート住まいカンパニー運営の不動産・住宅情報サイト『SUUMO』が提供する、住まいや暮らしに関するコラム・ニュースサイトです。

魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話。それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など、住まいと暮らしの“いま”と“これから”についてお伝えし、自分にあう住まいって? を見つけるキッカケになる記事を提供しています。
 

 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事