独居老人が団地で閉じ込められ事件簿、住民が一致団結で救出大作戦!「どの部屋にどんな人が住んでいる?」知っていたから命が救われた

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

白羽の矢を立てたのは大工のA君とポンプのプロYさん

私の頭に真っ先に浮かんだのは大工のA君でした。A君はかつて私がポンコツ理事長だったころ(現在は任期を終えています)、「俺は大工や。リフォームのことなら任せろ」と言って、お困りごとの発生したお宅によく同行してくれた元理事会メンバーです。コワモテでちょっと緊張しますが、今この状況ですぐにでも家に上がってくれそうなのは大工のA君しかいない。勇気を出してテレホンチャレンジです!

私「もしもし、久しぶり。今どこにおる?」

A君「……家」

私「あんな~、うっとこ(うち)のお母さんがな~(かくかくしかじか)」

A君「行こか?」

私「ありがとう!!!」

A君の家まで元・ポンコツ理事長がお迎えに上がります。するとA君が「道具がない」と言い出しました。どうやら大工道具はすべて彼が所属する工務店のものらしいのです。

そこで私は理事長時代の経験をもとに、大工道具をそろえていそうなお父さんたちの顔を思い浮かべました。こんな時間にお宅を訪問して道具を貸してくださるのは……

連載第3回で活躍した「ポンプのプロ」Yさん!

Yさんは実家のお隣さんでしたが、私が理事長になるまでお話したことがありませんでした。しかし、今はお互い元・理事長同士。「きっと力を(道具も)貸してくださる!」と信じてドアチャイムを鳴らします。

♪ピンポーン!♪

Yさんの妻「は~い」

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事