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「から揚げの天才」の栄枯盛衰から数年、ワタミが「サブウェイ」とともに拡大を狙う店の”正体”。日本流・新スタイルの出店も実力は…?

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  • 大関 まなみ フードスタジアム編集長/外食ジャーナリスト
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そもそも100坪以上・天高3.5メートル以上の物件は世の中にそう多くはない。開業にかかる投資額も1店舗あたり1億2000万円程度にのぼるといい、これがネックになっていた。50坪であれば対応できる物件の幅が広がり、投資額も約半額に抑えられる。これにより出店スピードを加速できるというわけだ。

50坪でTGIフライデーズにしてはコンパクトな店内。天高はしっかりある(筆者撮影)
カウンター席(筆者撮影)

飲食店「小箱の時代」に合わせて店舗もリサイズ

確かに、TGIフライデーズの日本上陸時の1999年であれば「大箱で出店して効率よく稼ぐ」がスタンダードだったかもしれないが、25年以上経った今、外食業界の状況はまるで異なっている。

今、飲食店は「小箱の時代」になりつつある。消費者の嗜好が多様化したことで専門特化の小型店が増えている。大手ができない個性を備えた個人店も盛り上がっている。コロナ禍では最も打撃を受けたのは大型店であり、リスクヘッジの面でも大型店は敬遠されつつある。

一方で、小ぢんまりした空間ではTGIフライデーズのコンセプトが表現できないというのもわかる。大箱でのガヤガヤした賑わいこそが「毎日が金曜日」の非日常感を演出できるのだろう。だが、50坪もあれば飲食店としてはまだまだ大きい方であり、賑わいをつくるには不足はなさそう。ちょうどいい妥協点だと感じた。

壁のグラフィックアートも今回が世界初の試みだという(筆者撮影)

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