「KYな人たち」にどうにも心がささくれ立つ…そんな時に思い出したい小津安二郎の《驚きの言葉》

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「KY」な人の言動も、決してわざとやっているわけではないという(写真:Luce/PIXTA)
「歩道を横に並んで歩いている人たち」「夕方の商店街でのんびり立ち話しているお年寄り」……。日々の忙しさで心がささくれ立っていると、こうした光景が必要以上に「KY」なものに見えてしまうものですが、精神科医の和田秀樹氏は、そもそも「人は誰しも他人の都合に合わせて生きているわけではない」と指摘します。
そんな和田氏が、自分本位な苛立ちを抑えたいときにぜひ思い出してほしいというある言葉について、同氏の著書『感情的な自分から卒業する本』から、一部を抜粋・編集してお届けします。

リズムの違いでイライラ

「この人、私に意地悪している」

道を歩いていて、そう感じることがあります。相手は見ず知らずの人。

「よりにもよって急いでいるのに」

こんなことはよくありますよね。こっちはハイヒールのかかとが折れるくらいコツコツ音を立てて歩いているのに、気がついてくれない。さらに急ぎ足で右から追い抜こうとすれば相手も右に、左に戻れば合わせたように左に……。

「これって嫌がらせ?」

とくに通勤途中なら1日中怒りが消えずに過ごすことになってしまいます。いつもギリギリで出勤する自分のことは棚に上げ、人のせいにしてはいけませんよ。

「そんなことはわかっている!」

わかっていることを指摘されると余計に腹が立つものです。しかし、それはちょっとした他人とのリズムの違いにすぎないのです。

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