「KYな人たち」にどうにも心がささくれ立つ…そんな時に思い出したい小津安二郎の《驚きの言葉》

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人を待たせて平気だという人も、どこかで「しまった」「またやってしまった」という気持ちがあるはずです。だからこそ、平静を装っているということも考えられます。

待てば相手よりも優位に立てる

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どんな人でも、人を待たせれば相手に対して負い目を感じているのです。逆にいえば、待てば相手よりも優位に立てるということです。

ビジネスで成功している人は、ほぼ例外なく、約束の時間に遅れません。つねに早めに行って待っていることを心がけています。そういう人にとっては、待つことも、ひとつの作戦かもしれません。

人間関係において、待つのは「貸し」、待たせるというのは「借り」です。ですから、遅れたからと、怒りをぶつけたり、不愉快な表情を露わにせずに笑顔で「いいよ」と、寛容さをアピールしましょう。

私は、日ごろから、待ち合わせには早めに行くことにしています。それは待たされるトレーニングにもなるからです。

相手を待ちながら、どうしたらイライラせずにいられるか、あれこれ試すことができます。「待ち時間」を「自分時間」にすることで、短気な私も我慢強くなりました。

決闘で待たされてイライラし、宮本武蔵に負けてしまった佐々木小次郎になってはいけません。

和田 秀樹 精神科医

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わだ ひでき / Hideki Wada

1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、浴風会病院精神科医師を経て、現在は和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたって高齢者医療の現場に携わる。『70歳が老化の分かれ道』(詩想社新書)、『80歳の壁』(幻冬舎新書)、『60歳からはやりたい放題』(扶桑社新書)、『老いたら好きに生きる』(毎日新聞出版)など著書多数。

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