「KYな人たち」にどうにも心がささくれ立つ…そんな時に思い出したい小津安二郎の《驚きの言葉》

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そんなとき「だって」「でも」、そんな接続詞のオンパレードになっていませんか。よく考えてください。誰しも他人の都合に合わせて生きているわけではありません。

「電車のドアの近くでたむろする高校生」「歩道を横に並んで歩いている人たち」「夕方の商店街でのんびり立ち話しているお年寄り」「リードを伸ばして犬の散歩をしている人」……。街にはそんな光景がたくさんあります。

こちらは急いでいるわけではない。でも、自分のリズムを乱されると、どうしてもイライラしてくるものです。しかし、ちょっと我が身を振り返ってみてください。あなたに心当たりはありませんか?

「コンビニで友だちとファッション雑誌を立ち読みしていた」「女子会で飲みすぎたメンバーと電車の中で大声で騒いでいた」「安売りの数量限定の本マグロを買おうと、子どもを放っておいた」……。出てくる、出てくる!

記憶の糸をたどってみれば、いくつもそんなシーンが浮かんでくるのではありませんか? そんなとき、あなたはまわりの人に、わざと迷惑をかけようと思っているわけではないはずです。

「急がば回れ」。使い古された言葉ではありますが、急いでいるときに、わざわざ遠回りしなさいと言っているわけでは決してありません。

日ごろから急いでいるときや想定外の状況のときこそ、目の前の人がジャマだからといってイライラせずに、冷静さや理性が事態を解決するキーワードであることを言っておきたいのです。

世の中には、万事マイペースの人がいます。まわりの空気を読めない「KY」ぶりを発揮して、ときにはまわりの人をイライラさせたりもします。でも、それは決してわざとやっているわけではないのです。

小津安二郎の「お先にどうぞ」に学ぶ

私の好きな英語の言葉に「comfortable」(カンファタブル)という言葉があります。中学校で習う単語ですね。「心地よい」「快適な」という意味です。

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