「マムシより危険?」「よくいるヘビだが、過去に死亡事故も」意外な“最恐ヘビ”《ヤマカガシ》の正体…最新研究でわかった“驚きの事実”

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暮らす地域に生息するヤマカガシはどんな色彩なのか。その一例を紹介しよう。

(※写真は、それぞれの地域で特徴的な個体を抜き出したもので、必ずしも地域を代表する色彩型ではありません)

東北地方(青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県)

背側の地色は主に緑色で、灰色や茶色の個体も存在。黒色の斑紋をもち、基本的には赤色の挿し色が入る。下顎や腹部はクリーム色から黄色で、斑紋の大きさは日本列島の中でも小さい部類だ。

昔からのヤマカガシの呼称「あずきへび」のイメージに近い。

岩手県のヤマカガシの一例
岩手県のヤマカガシの一例。赤い模様が目立つ(画像:ヤマカガシ体色プロジェクト提供)
関東地方(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)

東北地方と似ていて、背側の地色は主に緑色で、灰色や茶色の個体も存在する。黒色の斑紋をもち、基本的には赤色の挿し色が入る。下顎や腹部はクリーム色から黄色。斑紋の大きさは東北同様に小さい。

過去に千葉県で全身が青色の個体、灰色の個体が報告されている(※3)。

千葉県のヤマカガシの一例
千葉県のヤマカガシの一例。赤色の挿し色と斑紋が目立つ(画像:ヤマカガシ体色プロジェクト提供)

赤の挿し色が入らない個体もいる「中部・近畿地方」

中部地方(新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県)

背側の地色は、主に緑色や茶褐色で、黒色、灰色、青色をもつ個体も存在。斑紋は基本的に黒色で、灰色や茶褐色、緑色の場合もある。赤の挿し色が入る個体が多いが、赤色を持たない個体も。下顎や腹部は、クリーム色や黄色、青色もいる。

斑紋の大きさは東北や関東と近く小さい傾向で、斑紋自体がない個体も。全身が青色、黒色、灰色といった個体が見つかっている。

静岡県のヤマカガシの一例
静岡県のヤマカガシの一例。挿し色の赤色が強い(画像:ヤマカガシ体色プロジェクト提供)
静岡県のヤマカガシの一例
静岡県のヤマカガシの一例。このような白黒色の個体が見られることもある(画像:ヤマカガシ体色プロジェクト提供)
福井県のヤマカガシの一例
福井県のヤマカガシの一例。腹部が黄色く、斑紋は目立たない(画像:ヤマカガシ体色プロジェクト提供)
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