「お相手は"普通の人"でいい」年収700万円の40代婚活女子が望んだ"結果”――自分の立ち位置を知ったときに起こる"悲しい現実"とは

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「お見合いの間中、自分の話ばかりで、私への質問はなかった。あと、自慢話が多くて疲れました」

「婚活歴を聞かれて正直に答えづらくて濁したら、『もっと若い子ともお見合いしてるんだけどね』と軽く言われて、正直いい気持ちがしませんでした」

「『働きたいなら働けばいいし、辞めたいなら辞めてもいいですよ』って、こちらの人生に対して、まるで自分が“好きにさせてやるよ”という口ぶりが気になりました」

のりおは、経歴と年収を“武器”にして、完全に「選ぶ側」の姿勢で婚活を進めていた。
けれども、それは裏を返せば自信のなさの表れともいえる。
内面に余裕がないからこそ、肩書や収入といった外側のスペックに頼り、無意識のうちに「上から目線」になってしまう。

そんな態度が、良縁を遠ざけてしまっていた。

結婚できる人はどんな人なのか

条件を絞りすぎると、ご縁のチャンスそのものが狭まっていく。
また、自分の条件だけを主張して、相手の背景や価値観を見ようとしないと、信頼関係が育たない。

では、結婚できる人とは、どんな人なのか。

結婚できるのは、自己評価が高すぎず低すぎず、バランス感覚を持っている人だ。他人から自分がどう見られるか、自分を客観視できている。例えば、4歳の女の子を育てるシングルマザーのゆうこ(仮名、37歳)は、婚活を始めるときに、こんなふうに話していた。

「私は、自分が誰かを選ぶというよりも、私と娘をまるごと受け入れてくれる人に出会えたらいいなと思っています」

彼女はお見合いの場では、まず相手の話にしっかりと耳を傾けることを心がけていた。自分のことを語るときには、娘への深い愛情や、元夫との離婚に至った経緯について、誠実に伝えた。

そして、そんな彼女の想いを受け止め、歩み寄ろうとしてくれる相手との出会いを、何より大切にした。

「私が一度結婚に失敗している人間だから、相手の立場や過去をちゃんと受け止められるようになりたい。相手の欠点も愛して、気取らずに自然体で向き合える人を探したいです」

やがて、ゆうこと子どもを受け入れてくれる男性とのご縁があり、成婚退会をしていった。

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