「真夏でも編み物」、秋冬のイメージ一新。夏でも簡単に「あみこもの」デビューする人が増加中?人気編み物作家が紹介「韓国発キラキラ毛糸」
中でも特に惹かれたのが海外の手芸動画でした。日本の「きれいに、丁寧に」というスタイルとはまったく異なり、大胆に編み進めていく様子に「編み物ってこんなに自由でいいんだ」と、衝撃を受けたのを覚えています。
「私も、自分の好きなものを、自由な感覚で編んで、誰かに見てもらいたい」。そんな思いから2023年、YouTubeで編み物動画を投稿するようになりました。

編み物ブームの火付け役は、韓国カルチャー
動画を投稿し始めたころは、自分がそうだったように、「ある程度編み物に慣れている人」を想定した内容が中心でした。
けれど投稿を続けていくうちに、少しずつ変化を感じるようになります。SNSでは、「咲良ちゃんが着てたビスチェがかわいすぎて、自分も編んでみたくなった!」「初心者だけどやってみたら楽しかった」といったコメントが多く流れ、若い世代のあいだに“編み物の波”が広がっているのを実感したのです。
若者の編み物ブームに火がついたきっかけの1つが、上のコメントにもあるように、韓国のガールズグループ・LE SSERAFIMの宮脇咲良さんの存在。彼女が着用していた手編みのビスチェや小物が注目され、韓国で盛り上がっていた若い世代の編み物カルチャーが、日本にも伝わってきたのです。
咲良さんの着ていたアイテムは、カラフルでキラキラした糸を使い、手づくりならではのあたたかみとポップなかわいさが魅力。SNSでは、「かわいい!」「作ってみたい!」といった声があふれ、手芸経験がない方の挑戦も増えている印象を受けました。

こうした反響を目にするうちに、「もっと多くの人に、編み物の楽しさを知ってもらいたい」という思いが強まり、それまでの“経験者向け”から、“初心者でも安心して始められる内容”へと動画の方向性を見直しました。
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