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「60代女性の頭皮のにおいを嗅いだ瞬間…」《臭気判定士》下水管、靴下、わきの下──あらゆる異臭・悪臭を約30年嗅ぎ続けた仕事のリアル

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ちなみに石川さんによると、自分のにおいは意外と気づきにくいもの。その理由は「自己順応」という脳の仕組みにあります。

外部からのにおいは危険信号として脳が警戒しますが、自分の身体から出ているにおいは安全と判断されるため、すぐに慣れてしまうのだとか。

「自分のにおいを知りたかったら、普段よく着る服をあまり汚れていない状態で大きなビニール袋に入れ、外に持って出ます。服が入った袋に外の空気を入れてしばらく待ちます。その間に嗅覚がニュートラルに戻りますから、そのまま外でビニール袋の中を嗅いでください。それがあなたのにおいです」

収入は会社員時代の2倍に! フリーランスの醍醐味

石川さんがどの現場でも高いパフォーマンスを出せる秘訣は、ストイックな生活ルーティンにあります。

「身体のコンディションを一定に保つために、就寝と起床の時間は1年中同じです。夜は11時までには寝て、朝は遅くても6時半には起きる。年齢とともに睡眠時間が短くなってしまい、最近は5時半起きですけどね(笑)」

早朝にはメールチェックを済ませ、常に2件は抱えているという報告書の作成を進める。そして現場へ──。仕事の依頼は2週間先までびっしりだそう。

それほど忙しい日々の中でも、独立してよかったと思うことはあるのか尋ねると、

「午後7時には風呂から上がって、ビールが飲めること。それがフリーランスの特権かもしれません。それから収入は、会社員時代の倍くらいにはなりました。まあ、会社員時代の給料が高くなかったというのもありますけど(笑)。でもそのぶん、毎年の所得税の請求額を見て倒れそうになりますよ」

収入は増えたが、時には「インコのにおいを分析する」なんて謎の依頼がくることも(写真:本人提供)

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