「IKEAが世界で唯一征服できなかった国、それは日本」 ニトリとドンキの創業者が語る≪2兆円企業≫になれた”本当の理由”

運は結果ではなく原因
似鳥:安田さんとは、もう20年ぐらいのお付き合いですね。ずっと私が尊敬する経営者です。
安田:いやいや、うちがまだ小さな会社だった頃から、もうニトリさんは立派な業績を出していたじゃないですか。IKEAが世界で唯一征服できなかった国、それは日本ですよ。なぜなら、日本にはニトリがあったから。
似鳥:ありがとうございます。2024年にお亡くなりになった、100円ショップの先駆けであるダイソーの創業者・矢野博丈さんも交えて、3人でよく話をしましたね。安田さんがよく言っていたのは、不遇な環境から苦労して、それまで日本になかった新しい事業を立ち上げたのが、我々の共通点だと。
安田:いま、売上に占める家具の割合はどれくらいですか?
似鳥:約3割ですね。
安田:もはやニトリは家具屋さんではないですね。それ以外のインテリア用品などがメイン。やはり似鳥さんという経営者は、タダモノではないと思っていました。
似鳥:ドンキもいまや2兆円企業ですが、ユニーや長崎屋を買収して、生鮮食品まで扱うようになったでしょう。創業のころから比べてどんどん変化している。新しいものをどんどん作っていくという点において、やはり我々は似ていると思います。私は23歳で事業を始めましたが、安田さんも同じくらいでしたよね?