「流山って"千葉のニコタマ"って言われてるのか…え、開発した会社が同じなの!?」 人口急増の街・流山を洗練させ続ける会社の"正体"

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人口増が止まらない流山

千葉県の毎月定住人口調査月報によると、「流山おおたかの森S・C」が開業した2007年3月時点での流山市の人口は15万5191人であった。それが2025年6月には21万4237人と、約38%も増加した。

総務省統計局の人口推計を見ると、日本の人口は2007年から2024年で約3%減少しているため、流山市の人口増加がいかに圧倒的かがわかる。

流山おおたかの森駅周辺で開発をしているのは、東神開発だけはない。スターツグループも、マンションやホテル、商業施設、公共施設を開発している。

スターツおおたかの森ホール
「スターツおおたかの森ホール」奥には「ホテル ルミエールグランデ流山おおたかの森」が見える(筆者撮影)
コトエおおたかの森
大和ハウス工業の「コトエ流山おおたかの森」。2022年4月にオープンした(筆者撮影)
コトエ流山おおたかの森
「コトエ流山おおたかの森」には、大衆的なテナントが並ぶ。日常使いに便利な商業施設(筆者撮影)

このように、東神開発以外にも流山おおたかの森駅周辺で開発しているが、いずれも後発で、かつ規模はそこまで大きくない。

流山おおたかの森駅周辺の街の基盤をつくったのは、東神開発といって過言ではないだろう。ひとつの駅に、ひとつのデベロッパーが、これほど何年もかけて開発を行う例は極めて少ない。

街に貢献している「流山おおたかの森S・C」

「流山おおたかの森S・C」はさまざまな機能を補い続け、街の魅力を高めてきた。その功績もあり、流山市の人口は急増した。

なぜ、「流山おおたかの森S・C」はこれほど拡大できたのか。東神開発は、流山おおたかの森の街をつくることができたのか。後編の記事―【後編】流山はなぜ"人口急増の街"に変貌?「流山おおたかの森S・C」から考える、商業施設の生みの親と育ての親の重要さでは、流山の街の歴史とともに、その理由に迫る。

坪川 うた ライター・ショッピングセンター偏愛家

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つぼかわ・うた / Uta Tsubokawa

ショッピングセンター偏愛家・ライター。新卒で大型SCデベロッパーに就職。小型SCデベロッパーへの転職を経て、フリーランスに。国内外で400以上の商業施設を視察済み。宅建・FP2級。熊本大学卒。

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