「体重125キロ→95キロに」40代作家・爪切男さんが“なぜか美容に目覚め”、劇的変化を遂げた深い理由…ヘアメイク・イガリシノブさんと語る
爪: 「わからない」っていうのがもう言えない世代なんですよ、40年も生きていたら。でも美容に関してはあまりにも知らないから、もう「助けてください」って言うしかない。身近な人でもいいし、恥ずかしければ美容コーナーの店員さんに話しかけるのでもいい。人に教えてもらうしかなかったので、それもだいぶよかったですね。
イガリ: その気持ちが大事です。そこに入っていけた爪さんだから、教えてもらうことができる。会話だよね。

プラモデルを作るのに通じる部分がある
爪: 確かに、美容を始めて周りの言うこと聞くようになって、本当に人間関係がよくなりましたね。今までは、何かすすめられても、話の触りで自分に向いてないと思ったら「いや、いいよ」って遮ってたのが、とりあえず最後まで聞くようになりました。
どこそこのお店のカレー美味しいよって言われて、「あ、そうなの」って思ったら、ちゃんとメモって行くようになりましたし。美容をやり始めてわかったけど、人の言うことを聞くのは本当に大事。
イガリ:なんでもトライ精神だよね。パクチー嫌いなおじさんなんて永遠にいるもん。「食べてみなよ」って思うんだけど、それに近いかもしれないですね。
爪: 食べてないおじさんも多いんですよ。実際食べたことないけど、パクチーとかしゃらくさいと思って。食べずにパクチー嫌いって思っている人はいると思います。
化粧品だからって構えなくてもいい。たとえば、お酒やタバコを選ぶつもりで、「俺はこの化粧水を使って、このシートマスクをしよう」って選んでいけば、いつか自分の好きなピースとかショートホープといった銘柄に巡り会えるわけじゃないですか。
確かに私たち世代は、男らしさの呪縛はあるかもしれないけど。そういうつもりで楽しんだら、男性でも楽しめるはず。
