「体重125キロ→95キロに」40代作家・爪切男さんが“なぜか美容に目覚め”、劇的変化を遂げた深い理由…ヘアメイク・イガリシノブさんと語る

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: 「わからない」っていうのがもう言えない世代なんですよ、40年も生きていたら。でも美容に関してはあまりにも知らないから、もう「助けてください」って言うしかない。身近な人でもいいし、恥ずかしければ美容コーナーの店員さんに話しかけるのでもいい。人に教えてもらうしかなかったので、それもだいぶよかったですね。

イガリ: その気持ちが大事です。そこに入っていけた爪さんだから、教えてもらうことができる。会話だよね。

イガリシノブ
イガリシノブさん:雑誌・広告などでヘアメイクを手掛け、「WHOMEE」「SS by WHOMEE」の化粧品開発ディレクターや「コスメロス協会」代表を務める他、メイク講師としても幅広く活動。2015年『イガリメイク、しちゃう?』(宝島社)を出版し、シリーズ累計17万部突破。同年、Yahoo!検索大賞メーク部門にて「イガリメイク」のワードが1位となり、MBS「情熱大陸」や NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演。2024年12月には『わたしもまわりも笑顔になる 小学生のメイク本』(講談社)を発売するなど、子どもたちの「メ育」にも注力。たった5年で大きく変化する小中学生の心をメイクで育てる「チームゴネンゴ」の活動を開始(写真:今井康一撮影)

プラモデルを作るのに通じる部分がある

: 確かに、美容を始めて周りの言うこと聞くようになって、本当に人間関係がよくなりましたね。今までは、何かすすめられても、話の触りで自分に向いてないと思ったら「いや、いいよ」って遮ってたのが、とりあえず最後まで聞くようになりました。

どこそこのお店のカレー美味しいよって言われて、「あ、そうなの」って思ったら、ちゃんとメモって行くようになりましたし。美容をやり始めてわかったけど、人の言うことを聞くのは本当に大事。

イガリ:なんでもトライ精神だよね。パクチー嫌いなおじさんなんて永遠にいるもん。「食べてみなよ」って思うんだけど、それに近いかもしれないですね。

: 食べてないおじさんも多いんですよ。実際食べたことないけど、パクチーとかしゃらくさいと思って。食べずにパクチー嫌いって思っている人はいると思います。

化粧品だからって構えなくてもいい。たとえば、お酒やタバコを選ぶつもりで、「俺はこの化粧水を使って、このシートマスクをしよう」って選んでいけば、いつか自分の好きなピースとかショートホープといった銘柄に巡り会えるわけじゃないですか。

確かに私たち世代は、男らしさの呪縛はあるかもしれないけど。そういうつもりで楽しんだら、男性でも楽しめるはず。

シートマスク
爪さんが愛用するシートマスクたち(写真:今井康一撮影)
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