「給食より少ない…」「おもちゃなくなった…」大戸屋の≪470円キッズメニュー≫は”量より質”で親的には大満足と言える理由

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そして、おまけのペーパークラフトは前回のお店と異なっていた。店舗によるのか、その時に応じてランダムに渡しているのかはわからないが、思いがけず前回とは違う内容のおまけをもらうことができて、我が子も喜んでいた。

ちなみに今回もらったおまけは「ゆらゆらバランス鍋ゲーム」。今回は「食育!」という強いメッセージ性はあまりないものの、こちらはゲーム性が高く子どもウケしそうだ。

ゆらゆらバランス鍋ゲーム
おまけの「ゆらゆらバランス鍋ゲーム」(筆者撮影)
完成
具材を落とさないように鍋のシーソーに乗せて競い合う。絵が可愛い(筆者撮影)

チェーンでも「いつもの家のご飯」感が魅力

大戸屋は1958年に創業してから、各店で一品一品を手作りする“個店主義”に近い運営スタイルを強みに展開してきたが、2020年に「ステーキ宮」などを手がける外食大手・コロワイドによる買収が成立。効率化や標準化を推し進める親会社との方針の違いが表面化し、役員辞任や従業員の離脱などが報じられた。

現在は、その文化的ギャップを乗り越えながら「家庭の味」と「チェーンの利便性」を両立させる新しいブランドづくりを模索している過程にあると言える。

物価高による現役世代の実質的な収入減など、外食チェーンにとっては難しい時代。しかし、シビアに企業努力を続けながらも独自のコンセプトを貫き続けられるかどうかが、これからの時代に生き残るために必要な力なのだろう。

我が子は2度目の大戸屋での食事を終え、「おいしかったー、大戸屋気に入ったー!」と筆者に言った。筆者にも同社の「チェーンであっても家庭と同じように、顧客の食生活を大切にする」という姿勢が伝わってきた。またリピートする日はきっと遠くない。

店内
客層や人数(おひとりさまでもファミリーでも)を問わない大戸屋のレイアウト(筆者撮影)
宇乃 さや香 フリーライター

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Sayaka Uno

1982年北陸生まれ。大学卒業後、分譲マンション管理会社、フリーペーパー出版社、認知症対応型グループホームでの勤務を経験。妊娠・出産を経てフリーライターとして独立。生き方や価値観のアップデート、軽やかに生きるヒントを模索し、取材を続ける。

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