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「私と同じこと言ってるのに…」なぜあの人の言うことは聞いて、私だと言うことを聞かないのか?

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  • 横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役会長

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「権威性」という、抗いがたい心理の力について解説する(写真:takeuchi masato/PIXTA)
上司がいくら諭しても聞く耳を持たなかった同僚。ところが、社長が同じことを口にした途端、背筋を伸ばし、神妙な顔つきで頷き始める……。会社の廊下や会議室で、そんな光景を目にしたことはないだろうか。言葉の中身は少しも変わらないのに、人の態度をこれほどまでに変えてしまう、目に見えない力の正体とは一体何なのか。
本記事では、横山信弘氏の新著『わかりやすさよりも大切な話し方』から一部抜粋・編集のうえ、同じ言葉でも「権威性」によって伝わり方が異なる理由を解説します。

無視できない「権威性」という心理効果

『わかりやすさよりも大切な話し方: 自分視点から相手視点に切り替える話し方改革』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

上司から叱られても聞く耳を持たない社員が、社長から同じことを言われたらどうだろうか。おそらく、たちまち態度が変わり、言うことを素直に聞くようになるだろう。これは、人間の心理に 「権威性」 という心理効果が働くからだ。その人が持つ肩書きや社会的立場が、無意識に人の心に影響を与える。

この権威性という心理現象は、子どもでも同じような効果はある。たとえば学校の教室で、担任の先生がいくら注意しても言うことを聞かない生徒たちがいたとしよう。ところがある日、突然、校長先生が教室にやってきて、担任の先生と同じことを言ったらどうだろう。生徒たちの態度は、すぐさま変わるはずだ。

相手のことをよく知らなくても、信頼関係などまったくなくても同じ。肩書きを聞いただけで、緊張感を覚える人も少なくない。それが「権威性」という、抗いがたい心理の力だ。

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【「服装」や「肩書き」だけで、言葉の重みが変わる】

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