「フェリー? 雑魚寝でツラそうだし、ごはんも微妙でしょ」→それ間違いです! 実は最高「フェリー船内グルメ」の多様な楽しみ方
神戸・三宮港~香川・高松東港間「ジャンボフェリー」のうどんは、特に有名だ。もともともと高松に発着していた「宇高連絡船」もうどんが名物だったこともあり、一定年齢層以上の香川県民は「フェリーに乗って荷物を置いたら、うどんの行列に並ぶ」という行動原理を、数十年来も刷り込まれているのだ。
ジャンボフェリーは「うどんの本場・高松に発着」「社長のご実家がうどん店(まんのう町)とあって、美味しいうどんを提供してくれる。メニューも普通の「かけ」だけでなく、「浮かぶたこ焼きうどん」「さぬきレモンうどん」(レモンスライスが数枚鎮座)、「島うどん」(小豆島のしょうゆ煎餅載せ)など、ジャンボフェリーでしか食べられない謎メニューがズラリと並ぶ。

鹿児島県・錦江湾を横切る「桜島フェリー」のうどんも有名だが、こちらは食べるのが大変。なにぶん、鹿児島港~桜島港間はたったの15分で、下船間際になると飲むようにうどんを食べる人もいて、船内は大わらわだ。
それでも美味しいとあって、売店の営業時間中は行列が絶えない。1杯30秒でできるうどんが一便で68杯も売れたことがあるといい、いかに「桜島フェリー=うどん」といった利用者が多いかがわかる。
なお、もう少しゆっくり食べたい方は、桜島フェリーの少し南をゆく「鴨池・垂水フェリー」売店のうどんをお勧めしたい。こちらの航行時間(垂水市・垂水港~鹿児島市・鴨池港)は約40分ほどあり、雄大な桜島を眺めながら余裕をもってうどんを啜れる。
カレーが人気のフェリーも
また、「フェリーといえばカレー」な場合も多い。


とくに有名なのは、関東・関西に広く航路を持つ「さんふらわあ」共通の「さんふらわあカレー」、太平洋フェリー「まかないカレー」だろう。バイキングコーナーにもあれば、航路によっては単品販売されている場合もある。
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